リップルがエスクローを利用することで得る信頼

20182月、リップルの1日当たりの取引量が急速に増加をしています。

Googleからの出資、アメリカンエクスプレスカードとの提携と、様々な要因が考えられますが、その要因の一つが、この「エスクロー」という制度です.

投資家初心者にはとって、聞きなれないエスクローという専門用語を使われると、何となく安心なのかな?と、思うような思えないような、という人もいらっしゃることでしょう。

そこで、このエスクローとは何か?というところからお話します。

 

エスクローとは何か?

エスクローは、アメリカ発祥の「不動産取引の決済保全制度」のことです。

不動産と仮想通貨の共通点は信頼における取引や契約ですね。

商取引の際に「信頼の置ける第三者」という存在を仲介させることで、取引の安全を担保にする第三者預託のことを「エスクロー」と言います。

売り手と買い手の二者だけでなく、売り手・買い手・第三者(エスクローエージェント)の三者で取引を行うことで、二者だけで発生するトラブルを避ける、という効果があります。

  • まず、買い手がエスクローエージェントに、代金を渡します。
  • 売り手は、エスクローエージェントが代金を受け取ったことを確認したら、商品を買い手側に発送します。(または受け渡します)
  • そして、買い手が商品を受け取り確認すると、エスクローエージェントにその旨を連絡します。
  • エスクローエージェントは、代金を売り手に送金し、売り手が代金を受け取ると、取引は終了です。

この方法をリップルでは、仮想通貨の取引に生かしました。

 

リップルとエスクローの関係

 

エスクロー会社はエスクロー法に基づき設立されました。

他人の財産を預かり、管理することを目的とした信頼できるエスクローエージェント、つまり第三者です。

リップル社では、550XRPをこの第三者であるエスクローに預けます。

すると、リップル社の勝手な判断で市場にXRPを放出し、価値を暴落させたり、逆に高騰させたりという操作をすることができなくなります。

簡単にいうと、あなたがAmazonやヤフオク、楽天のオークションに、人気のトレーディングカードをかけました。

元値は500円です。しかし、少しでも高く売りたいために、友人たちにお願いして値をどんどん釣り上げてもらいます。本来なら、1,200円程度で値止まりするところが、友人たちのおかげで、10,000円になりました。という法外な値段になることを、避けることができるということです。

こういった、不正な事故を防ぐために、リップル社が550XRPをエスクロー会社に預けました。

エスクローエージェントを介することで、銀行や投資家が安心してXRPを購入するだけでなく、単独の投資家が独断で価格に影響を及ぼすことも、できなくなります。

リップル社は、こういったことからも健全なXRP市場を育成していると言われています。

ただ、大手からの出資や提携受けるだけでなく、安心と信頼のある市場を作ることを目的とした方法を選択しているからこそ、リップルの取引量が、2018年になって益々増加していると言われています。

 

仮想通貨とエスクロー

 

どの仮想通貨でも、エスクローを利用する取引というのを、会社単位で行っているわけではありません。

ビットコインの場合は「マルチシグネチャ技術」というものを活用すれば、売買当事者同士でエスクローを行うことも可能です。しかし、それは当事者間での取り決めで、ビットコイン全てに適応するわけではありません。イーサリアムもほぼ同じで、販売業者が独自で行っている場合もあります。

リップル社は、リップル全体ですでに550XRPという多額のコインを、エスクロー社によってロックアップしています。これは、仮想通貨の自由化、という意味では矛盾しているかもしれません。

しかし、海外送金を最も得意とするリップルでは、より多くの人が安心して利用できることも必要です。

普通の人が、これから「仮想通貨を利用したいと思った時、安心して使える」というのは、仮想通貨利用者が増える今後の世界経済の中で、かなり注目すべきポイントと言えます。